市場調査会社Gartnerが発表した最新の予測データによると、2024年の世界の半導体売上高の合計は6260億ドルで、18.1%の増加となります。2024年の世界の半導体メーカー上位10社のうち、サムスン、インテル、Nvidiaがトップ3にランクインしています。同時に、Gartnerは、AI需要に牽引され、世界の半導体売上高の合計が12.6%の年間成長率で、2025年には7050億ドルに達すると予測しています。この予測は、Future Horizonsの15%の予測よりも低く、World Semiconductor Trade Organizationの11.2%の推定とSemiconductor Intelligenceの6%の推定よりも高くなっています。「データセンターアプリケーション(サーバーとアクセラレータカード)で使用されるグラフィックス処理ユニット(GPU)とAIプロセッサは、2024年のチップ業界の主要な推進力です」と、GartnerのバイスプレジデントアナリストであるGeorge Brocklehurst氏は述べています。「人工知能と生成AI(GenAI)ワークロードに対する需要の高まりにより、データセンターは2024年にスマートフォンに次ぐ2番目に大きな半導体市場となりました。データセンターの半導体売上高は、2023年の648億ドルから増加し、2024年には1120億ドルに達しました。」特定のベンダーの業績を見ると、2024年の売上高上位25社の半導体サプライヤーのうち、半導体売上高が減少したのは8社のみで、11社が2桁の成長を達成しました。上位10社のうち、インフィニオンのみが半導体売上高が前年比で減少し、残りは前年比で成長を達成しました。
HBMは主要なメモリメーカーの成長エンジンとなり、2025年にはDRAM全体の売上高の19.2%を占めることになります。Gartnerのデータによると、2024年には、世界のメモリチップの売上高が前年比71.8%急増し、半導体全体の売上高におけるメモリチップのシェアは25.2%に増加しました。対照的に、2024年には、ストレージ以外の半導体売上高は前年比わずか6.9%しか成長せず、そのうちDRAM売上高は2024年に75.4%成長し、NAND売上高は前年比75.7%成長しました。HBMの売上高の成長は、DRAMベンダーの売上高に大きく貢献しました。2024年には、HBMの売上高はDRAM総売上高の13.6%を占めることになります。2025年までにさらに19.2%に増加すると予想されています。Brocklehurst氏によると、「メモリとAI半導体が短期的な成長を牽引し、HBMのDRAM売上高に占める割合は2025年までに19.2%に達すると予想されています。」HBMの売上高は、66.3パーセント増の2025年までに198億ドルに達すると予想されています。